【内装工事ガイド】クロス・フローリングの張替え・ドア窓のリフォームを解説!

「壁や床の汚れや傷みが目立ってきたので張り替えたい」
「クロスやフローリングの張替え費用はどのくらいかかるのだろう」
「住みながら内装工事ができるのかな」

壁や床が安全と清潔な状態を保っているかどうかは、安心で快適な生活を送るうえで非常に重要です。壁や床を適切にメンテナンスし、またイメージに合ったデザインにしたいですよね。

そこで本記事では、クロスやフローリングの張替えやドア窓など、内装工事をするときに気をつけるポイントを詳しく紹介します。内装工事にかかる費用や内装工事の流れを把握したい方は、読んで参考にしてください。

内装工事の種類と費用相場

室内の壁や床、天井・キッチン・お風呂・トイレなどの設備をまとめて「内装」といい、内装の補修・修繕・増築・改築を「内装工事」「内装リフォーム」と呼びます。

本章ではさまざまな種類のある内装工事のなかから、クロス張替え・フローリング張替え・ドア窓に絞ってそれぞれの種類・費用相場を紹介します。

〇クロス張替え
クロス張替えはクロスの費用・施工費用・諸経費の合計額で決まります。費用相場は最低料金が3万円程度で、具体的な金額はクロスの材質や張る面積、施工場所によって費用が変わります。

クロスの材質の種類と費用

種類特徴6畳当たりの目安費用
スタンダード2量産型で安価なため、賃貸物件のクローゼットや子ども部屋などで使われる場合が多い。色合いはシンプルかつシックで、防カビ・抗菌・撥水コート機能の付いたものもある。

3~4万円程度


※クロス張替えにかかる諸経費としては、廃棄費用や家具の移動などが挙げられます。業者により費用は異なるので、事前に確認しておきましょう。

ハイグレード比較的高価で、一軒家のキッチン・洗面所・トイレなどで使われる場合が多い。花柄やキャラクター柄などデザインの種類や色柄が豊富で、抗ウイルスや抗菌機能、落書きOKなどの機能が備わったものもある。4.5~5万円程度

※クロス張替えにかかる諸経費としては、廃棄費用や家具の移動などが挙げられます。業者により費用は異なるので、事前に確認しておきましょう。

〇フローリング張替え
フローリングの張替え費用相場の目安は、張り替えるフローリングの面積が6畳の場合15〜20万円程度です。具体的な金額はフローリングの材質や張る面積、施工方法によって変わります。

フローリングの材質には複合フローリングと無垢フローリングがあり、施工方法には張替えと重ね張りがあります。それぞれの特徴・費用の目安は以下のとおりです。

フローリング素材の種類と費用

内容無垢フローリング複合フローリング
特徴ナラ・ヒノキ・杉などの丸太から切り出し、自然に近い状態で利用する。合板や集成材などの基材の表面に、化粧材(木や特殊シートなど)を張り合わせて作られる。
メリット

触り心地がよい

調湿作用がある

キズや凹みを補修しやすい

反りや収縮が少ない

キズや凹みが付きにくい

色やデザインが豊富

防音性のある商品が多い

デメリット

反りやすき間ができやすい

水やキズに弱い

こまめな手入れが必要

キズができると補修はできない

調湿作用は基本的にない

目安費用

(1㎡あたり)

1.3~ 2.7万円程度
※木の種類・木目・節の有無によって価格が変わる。
7千~2.7万円程度
※単板の種類・厚み・仕上げ方法などで価格が変わる。

フローリングの張替えをする場合は、費用相場だけでなく、素材の特長を把握し部屋のイメージに合わせて選ぶとよいでしょう

施工方法の種類と費用

種類特徴6畳当たりの目安
張替え工法

既存の床をはがし、新規の床を張り替える工法

● 和室から洋室、クッションフロアからフローリングなど、床材自体の変更に適している

一度床材をはがすので、下地の状態を確認することができる

9~18万円程度
※手間や材料費がかかるため費用が高くなる傾向がある。
重ね張り工法

既存の床の上から新規の床を重ねる工法

● 一つの部屋の床を当日中に施工したい時に有効

解体する必要がなく、古い床材をはがすときのように音やほこりが立ちにくい

既存の床材の上から重ねて張るため段差になりやすい

6~14万円程度
※下地や既存の床が劣化していなければ廃材費がかからない。

フローリング張替えはクロス張替えと同様、床材費・施工費用のほかに廃棄費や家具の移動などの諸費用も含まれます。

扉・窓・ドア交換リフォーム

〇ドア窓
ドア窓とは、ドアにはめ込まれたガラス窓のことです。リフォームすることで、採光・透明感で圧迫感や閉塞感を緩和したり、安全確認ができたりするメリットが得られます。

ドア窓には玄関ドアと室内ドアがあります。

〇玄関ドア
玄関ドアの一般的な費用相場は最低料金が13万円程度で、種類・機能・オプションなどによって変わります。

ドア窓つきの玄関ドアに交換した場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

ドア窓つきの玄関ドアにするメリット・デメリット

メリットデメリット

自然光が入るため明るくなり、圧迫感や閉塞感が解消される

玄関の人影をドアを開けず室内から確認できる

室内を覗かれる恐れがある            

断熱性が低くなる

ドアは防犯性・断熱性の高いものを選ぶと、上記のデメリットに影響されずに圧迫感や閉塞感などを解消できます。

〇室内ドア

室内ドアの費用相場は最低料金が6万円程度で、具体的な金額は種類・機能・オプションなどによって変わります。

室内のドアをドア窓にすると次のようなメリットを得られます。
● 採光効果によって空間が明るくなる
● 視界が開けるため圧迫感が和らぐ
● 反対側の様子がわかるため人と衝突するリスクが減る

ドア窓に使用するガラスには、以下の視界を遮る「目隠しガラス」と中が見える「透明ガラス」の2種類があります。

目隠しガラスと透明ガラスの特徴

種類特徴                   
視界を遮る目隠しガラストイレや洗面所などのプライベートな空間に適している
透明ガラスリビングやキッチンなどのオープンな空間に適している

ドア窓に使用するガラスを選ぶときは、配置してある空間に合ったものをおすすめします。

 

クロス・フローリング張替えリフォームを行うべき時期

「クロスの汚れが目立ってきた」
「歩くと床がきしむような音がする」
「そろそろ張り替えたほうがいいのかな」

クロスやフローリングの張替えのタイミングがわからない方は多いのではないでしょうか。
本章ではクロス・フローリングの張替えをする時期について、それぞれ解説します。

〇クロス張替え

クロス張替えを行う時期は耐用年数である10〜15年が経過する頃です。なお湿気が多い・風通しが悪い地域では劣化が早い場合もあります。

劣化を見極めるポイントは次の4つです。
● 汚れ
● 破れ
● 異臭
● 変色カビ

カビを放置しておくと家族の健康にも悪影響を与えます。劣化に気を配り適正な時期で張替えをすると、壁や天井など建材の問題点の早期発見にもつながります。

〇フローリング張替え

フローリング張替えの耐用年数も10〜15年ですが、床材の種類やペットの有無などの条件によって異なります。

劣化を見極めるポイントは次の4つです。
● キズ
● 凹み
● きしみ音
● 歩くと床が沈む
耐用年数にかかわらず、きしみ音や床の沈みは下地の補修が必要な場合もあるため早めのリフォームをおすすめします。
 

内装工事の流れ

内装工事の具体的な流れは以下のとおりです。
1. 相見積もりの取得
2. 業者の選定
3. 具体的なプランについての打ち合わせ
4. 契約・着工

本章では、各工程でのポイントを詳しく解説するので、実際にリフォームを着手する際にご参考ください。

①相見積もりの取得

「相見積もり」とは、複数の業者から同時に見積もりをもらう方法を指します。複数の業者を比較すれば費用の相場を確認できるうえ、工事内容が妥当かどうかの判断が可能です。

相見積もりを取る際は、クロスやフローリング・ドア窓のグレードや素材などの条件をそろえておくと比較しやすくなります。

②業者の選定

内装工事の業者を選ぶときに気をつけるべきポイントは次の4つです。
● 豊富な経験・実績があるか
● 見積もり内容や内訳などの費用は明朗で妥当であるか
● 技術面は安心できるか
● アフターサービスなどの保証が付いているか

プラスホームでは時間をかけたカウンセリングで依頼者の要望に寄り添い、満足のいく仕上がりにいたします。

③具体的なプランについての打ち合わせ

打ち合わせでは、業者が希望する予算やイメージに寄り添った提案をしてくれるかどうかを確認します。
各工程について納得できるまで検討しながら具体的なプランを立てると、内装工事を満足できる仕上がりにしやすくなるためおすすめです。

④契約・着工

詳細な要望や工事期間などの擦り合わせが完了してから業者と契約します。
目安としてクロスとフローリングの張替えそれぞれの主な工程と目安工事期間を記載するため、ぜひ参考にしてください。

クロス張替え・フローリング張替えの工程と工事期間

種類工程工事期間
クロス張替え

1.既存のクロスをはがす

2.下地を調整・補修する

3.新しいクロスを張る

4.片付け

6畳で1日程度
フローリング張替え

1.古い床材をはがす

2.下地を調整・補修する

3.フローリングを張る
4. 巾木を取り付ける

5.片付け

6畳で2~3日程度

なおフローリングの重ね張り工法は、はがす時間が省けるため工期は少し短くなります。
 

内装工事を行うときに気をつけるべきポイント

内装工事を行うときに気をつけるポイントは以下の3つです。
● 正確な工期
● 工事にかかるすべての費用
● 工事中の暮らしの変化

一つずつ詳しく解説するので、工事が始まる前にあらかじめチェックしておいてください。

〇正確な工期

内装工事は家の中で行われるため、音やほこりなどによって生活に大きな影響を与えます。
正確な工期を知っておけば、工事期間だけほかの場所で仮住まいする、在宅ワークから出社ワークに切り替えるなどの対応が可能です。
工期の目安は1〜3日程度ですが、収納が多く内装工事がしにくい、下地の調整・補修に時間がかかるなどの事情により工期が延長されるケースもあります。
内装工事を依頼するときは正確な工期を確認し、対処法も考えておきましょう。

〇工事にかかるすべての費用

内装工事の費用は事前に決めていた金額と異なる場合があります。
張替え時の家具の移動などを業者に任せたり、工事が始まってから工期が伸びたりすると、人件費や材料費などの追加料金が発生する場合があります。

反対に自宅以外に仮住まいすれば作業の効率化によって工期が短縮され、費用が軽減される可能性もあるため、常に費用を確認しておきましょう。

〇工事中の暮らしの変化

工事中は騒音やほこりが発生したり、トイレや食事などのプライバシーが確保ができなかったりする場合があるため、暮らしの変化に対応する必要があります。
特に高齢者や受験生、ペットなどの、騒音・ほこりによるストレスや健康被害を受けやすい方がいるご家庭は配慮が大切です。
家族のストレス緩和・健康維持のため、また職人さんがスムーズに作業が行えるよう、工事期間が長い場合は仮住まいをおすすめします。

※まとめ

今回は内装工事を検討されている方へ、クロスやフローリングの張替え・ドア窓について、内装工事にかかる費用・内装工事の流れ・内装工事をするときに気をつけるポイントなどを紹介しました。

本記事を参考にイメージに合った内装工事を実現し、快適な生活を送ってください。

プラスホームでは、クロスやフローリングの張替え・ドア窓など、リフォームの施工・ご相談などを承っております。お気軽にご相談ください。

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