外壁・屋根塗装の価格相場はどのくらい?費用、助成金、放置するリスクを解説!

「外壁・屋根の塗装にはどのくらいの費用がかかるのだろうか」

「そろそろ外壁の劣化が気になってきたけど、放置しておいても大丈夫かな」

外壁屋根塗装をする場合、できるだけ予算を抑えて長持ちさせたいですよね。

そこで本記事では外壁屋根塗装の相場、費用を抑える方法、外壁屋根塗装をするべきタイミング、劣化を放置すると起こりうる問題を解説します。

経験豊富なリフォームのプロが解説するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

外壁屋根塗装にかかる費用

外壁屋根塗装の工事費用は大部分を「延べ面積×塗装単価」で計算します。延べ面積は工事内容や雨どい、軒天上などすべての塗装箇所の面積を合わせたものです。

本章では、外壁屋根塗装にかかる費用の相場、費用の内訳、費用を左右する要素、費用を抑える方法について解説します。


〇費用の相場

一般的な戸建て住宅の場合、外壁塗装の費用相場は60〜180万円ほどです。外壁の延べ面積は建物の形状や階数、窓の数サイズなどにより変わります。

外壁リフォームの費用相場に関しては関連記事で紹介しているので、気になった方は以下の記事をご参考ください。

>>外壁リフォームの種類はこちら

〇費用の内訳
外壁・屋根塗装にかかる費用は、材料費・人件費・足場代・諸経費の4つで構成されています。各種費用の全体に占める割合と詳細は以下の表のとおりです。

外壁・屋根塗装の内訳と詳細

費用の種類割合詳細
材料費20~25%塗料以外の塗装に使用するすべてのものにかかる費用
人件費30~40%職人・塗装工事に関わる人員にかかる費用
足場代15~20%塗装するのに必要な足場を組むのにかかる足場材の費用
諸経費20~30%劣化状況によって生じた修理工事費用、材料運搬費、廃棄物の処理費用など

〇費用を左右する要素
外壁屋根塗装の費用を左右する要素は次のとおりです。

費用を左右する要素と詳細

費用を左右する要素詳細
塗料のグレード耐久性が高いほど費用も高くなる
外壁・屋根の種類サイディングやALC外壁、スレート屋根には別途施工が必要になる
建物の階数や隣の家との距離足場の組み立てにかかる手間の度合いによって金額が決まる
付帯物の個数雨戸・戸袋・シャッターボックスが多いと費用が高くなりやすい
使用する塗料の色の数2色以上にする場合、塗料缶を多く仕入れなけらばならず費用が上がる
劣化状態外壁や屋根の劣化状態によって塗料の前に補修作業が必要となる

一軒ごとに家屋の形状や劣化状況、選定される塗料の種類は異なるため、具体的な費用は業者の目を通さなければ分かりません。

●費用を抑える方法
外壁屋根塗装の費用を抑える主な方法は以下のとおりです。ぜひ参考にしてください。

●相見積もりをとる
価格相場を知るために3社ほどの相見積もりをとり、サービス内容を比較し見積もり内容が詳細に書かれているかをチェックしましょう。
●繁忙期を避ける
一般的に春と秋など気候が安定している時期は、塗装業者にとって繁忙期であるため、工事価格が高くなります。よって繁忙期を避けて施工すると費用を抑えられます。
●外壁と屋根の塗装を同時にする
外壁と屋根の塗装を一緒にすると一つの足場を使いまわせるため、足場代の節約が可能です。
●自社で施工を行う業者を選ぶ
外壁屋根塗装を行う場合、地域密着型の自社施工を行っている業者を選ぶと、費用を抑えられます。なぜなら大手メーカーやホームセンターは下請け業者に依頼しているケースが多く、費用に仲介料が上乗せされているからです。

外壁屋根塗装に利用できる助成金・補助金

外壁屋根塗装に利用できる助成金と補助金は次の2種類です。

● 省エネ用の住宅改修補助金

住宅リフォーム全般への資金助成

本章では上記2つの助成金・補助金について解説します。なお自治体によって種類や取得の条件は異なる場合があるためご注意ください。

〇省エネ用の住宅改修補助金

省エネの断熱を目的に外壁塗装をする場合には補助金が出ます。なぜなら断熱機能の高い外壁塗料で塗装すると夏は涼しく冬は暖かくなり、エアコンなどの稼働が少なくなって省エネにつながるからです。

なお多くの自治体が遮熱塗料(高反射率塗料)の使用を対象としています。

〇住宅リフォーム全般への資金助成

耐震のための外壁塗装や景観整備のための外壁塗装、中古物件や空き家活用の外壁塗装には補助が出る場合があります。

以下は外壁塗装の助成金受け取り条件の一例です。

● 工事の着工をしていない(工事着工前の申請が必要)
● 外壁塗装の助成金の利用が初めてである
● 税金の滞納をしていない
● 申請予定の市区町村の管轄エリア内に施工する住居がある
● 申請予定の市区町村内の業者が施工する

自治体によって条件は異なり、予算の上限に達すると締め切られる場合が多いので、早めの確認・申請をおすすめします。

〇外壁屋根塗装の助成金・補助金を探す方法

外壁屋根塗装の助成金・補助金は主に次の3つの方法で探せます。

● 業者に相談する
● 自治体のホームページ・市区役所の窓口に問い合わせる
● 検索サイトを活用する

すべての自治体が助成金・補助金を出しているわけではありません。外壁屋根塗装を検討する際は、お住まいの地域で支給されているかどうかに関して、上記の方法で最新の情報を調べてください。

外壁屋根塗装するべきタイミング

外壁屋根塗装を行う頻度の目安は8〜15年に一度です。業者に依頼するべき具体的なタイミングの目安は次の2つです。

● 塗装が耐用年数を超えたとき

劣化のサインが現れたとき

なお塗装をする季節としては、比較的気候の安定している春または秋を選ぶのがおすすめです。

本章では塗装の耐用年数と劣化のサインについて詳しく解説します。
 

〇塗装が耐用年数を超えたとき

塗料の耐用年数は塗料の種類により異なります。また、外壁材、屋根材、シーリングの耐用年数も考慮しなければいけません。

外壁塗装の耐用年数の目安は6〜20年程度です。ただし屋根は直射日光や風雨の影響を受けるため劣化の進み具合は外壁よりも早く、屋根塗装の耐用年数の目安は8〜15年程度です。

〇劣化のサインが現れたとき

劣化のサインが現れたときは塗装を検討してください。具体的な劣化のサインは次のとおりです。

※外壁のサイン
● チョーキング(外壁をさわったときに白っぽい粉がつく現象)
● 変色・退色
● ひび割れ
● コーキングのひび割れ
● コケ・カビ
● 塗装の浮き・剥がれ

※屋根のサイン
● 色あせ
● コケ・カビ
● ひび割れ
● 塗膜の剥がれ
● 錆び
● 屋根材の破損

外壁屋根塗装は、住居の周辺環境によって劣化の進行状況が変化します。塗装の時期は耐用年数ではなく劣化状況で判断する方が望ましいでしょう。

外壁・屋根塗装を放置すると起こる問題

外壁屋根塗装を放置しておくとどうなるのでしょうか?

家の劣化に向けて以下のように進行します。

1. 色あせ…見た目が悪くなる

2. コケの発生、紫外線によるコーキングの劣化…防水性の低下が始まる

3. ヒビ・反りの発生…雨水の吸収と乾燥で膨張収縮を繰り返す

4. 0.5mm以上の大きなひび割れ…雨水が内部に侵入する

5. 雨漏り…外壁材・屋根材が腐食する

6. シロアリ被害…耐震性の低下につながる

劣化が進み雨漏り修理が必要になると、塗装工事の約3倍の費用がかかる場合があります。先述の劣化のサインを見逃さずになるべく早い段階で塗装を行いましょう。

塗装を長持ちさせるコツ

外壁屋根塗装を長持ちさせるポイントは以下の2つです。

● 劣化のサインを見逃さないために、定期的にメンテナンスを行う

湿度や日当たりなどの居住環境に合わせて、耐水性に優れた塗料を選ぶ

施工実績が豊富な地域密着型の業者を選べば、定期的なメンテナンスも安心して任せられます。

塗料は湿度や日当たりなどの居住環境に適したものを選びましょう。安い塗料を選んで短い周期で塗り替えるより、シリコンやフッ素などの金額が高くても耐候性に優れた塗料を選択すると、結果的な費用対効果は高くなります。

※まとめ

今回は、外壁屋根塗装の相場・費用を抑える方法・外壁屋根塗装をするべきタイミング・劣化を放置すると起こりうる問題についてご紹介しました。

外壁屋根の塗装は放置しておくと劣化が進み、最悪の場合は家全体にまで被害が及んでしまいます。外壁屋根塗装をご検討されている方は、塗り替えのタイミングを逃さないようにしましょう。

高知リフォーム館では、豊富な経験と高い技術力でお客様の要望をしっかりとお伺いし、丁寧な説明を心がけております。安心してご相談ください。

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